設定したゴールの抽象度が高いのか低いのか問題

ゴール設定をする時に、ゴールの抽象度は高くないといけないのですか?

と、いうような疑問を持つ方は少なからずいます。

「いけない」という縛りがある時点で、そもそも、ずれてしまっていますが、解説していきます。

ついつい、ゴール設定となった瞬間に構えてしまって、自分をよく見せようとしてしまい、誰が聞いてもきれいなゴールを描こうとしてしまいます。

そして、抽象度ということも気にしてしまうと、自分だけのオリジナルなものではなく、他人と似たり寄ったりの、あんまり機能しないゴール設定をしてしまいます。

ゴールは1つでなければいけない、ということもないので、たくさんゴールがあると、たくさんのスコトーマが外れます。

他人にとっては、抽象度が低いゴールに見えても、自分自身の見方によって、抽象度は変わります。

例えば、ご飯を食べる時に「いただきます」と、唱えるところを切り取ってみます。

この、ただ「いただきます」と発するだけでも、人によって抽象度に違いが出てきます。
観ている視点が違うということです。

わかりやすく3人に分けます。

Aさんの「いただきます」は、食べる前の挨拶なので、習慣でただ、言っているだけの「いただきます」。

Bさんの「いただきます」は、ご飯を作ってくれた人にも向けて感謝を言う「いただきます」。

Cさんは、食べ物自体に感謝を向けての「いただきます」です。

「いただきます」の語源は「お命いただきます」と、命の恵みに感謝の念を口しているという説もあります。

命だけではなく、自然や、宇宙や神に感謝を捧げて「いただきます」と挨拶をする人もいます。

このように、「いただきます」という言葉の意味や深さは、人によって全然違います。

 

何が言いたいのかというと、他人にゴールを言う必要はありませんが、他人に知られても、そのゴールの抽象度が低いかどうかは、「わからない」ということです。

ただ、他人がわからなくても、自分だけはわかってないと、ゴール設定としては効果は期待できません。

スポーツや音楽の世界で、同じような繰り返しの練習を、町一番になりたいのか、日本一になりたいのか、世界一になりたいのか、というゴール設定があるのとないのでは、熱量に違いが出てくる感じです。

自由にゴール設定をしてみて、そのゴールを深掘りをしてみるというか、視点を変えてみて、観えるゴールの世界の景色が変われば、抽象度が上がって行きます。

ゴールまでの道のりの抽象度の階層を作る感じです。

ゴール設定で面白いのは、スコトーマが外れて行く感覚です。
目の前にゴールに必要なモノがあっても、観えてなく、ゴール設定をすると急に見え始めます。
本当にスコトーマの原理で、「観えてなかったんだな」と気付き、観える世界が変わるのが面白いです。

抽象度の高いゴールだと、観える世界の範囲が広がるのが、醍醐味です。

「ゴールは一つしかいけない」ということではないので、抽象度の高いゴールも低いゴールもたくさん作ってみるのが良いと思います。

あんまり気張らずに、気軽にゴール設定をしてみましょう。

 

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