いきなり詞を書いて下さい。と言われても、何を書いて良いのかわからないと思います。
まずは、詞の下書きから始めます。
絵で例えると色を塗る前の下書きのようなものです。
詞のテーマを決める
最初に知っておきたい知識は、詞と詩の違いです。
「詞」は歌用の詞で、英語では「Lyric」(リリック)で、「詩」は文学で、英語では「Poem」(ポエム)と言った違いです。
では、本題に入りましょう。
楽曲が先にある方がイメージが付き易いと思います。
イメージは抽象度が高い世界です。
一つのイメージから、歌詞にしたり、小説にしたり、映画にしたりと、何にでも変換できるくらい臨場感を持って作品を創造しましょう。
歌詞のついてない楽曲を聴いてから、楽曲のイメージから詞のテーマを決めます。
直感でテーマを決めても大丈夫です。
テーマとは、行動や創作などの基調となる考え。主題。楽曲の主旋律などのことを言います。
「楽曲の主旋律など」というのはテーマソングのことですね。
何も浮かばない場合は、自分の好きなアーティストや曲と同じテーマで行きましょう。
自分が、アーティストと活動する意味のコンセプトやテーマも大事です。
何を伝えたいのか?何を表現したいのか?
コンセプトやテーマが決まっていると、詞のテーマが決め易いかも知れません。
曲のイメージを決めるのに重要なポイントは、「共感」です。
独創的で、聞き手(リスナー)を置いてきぼりにするような、まったく他人には理解ができなかったり、意味が伝わらない詞は、売れてからでも遅くないです。
最初は、自分にファンがつくように、一人でも他人が共感できる歌詞の方がおすすめです。
音楽は芸術なので、表現は自由なのですが、自己満足の為に作るのなら、他人披露する必要はありません。
個人的な自慢ばかりの日記など、読みたくはないでしょう?
共感してもらうには、リスナーの年齢層を設定する必要があります。
たった一人に絞っても上手く行くこともあります。
その年齢層が体験しそうなエピソードや、普段使う言葉を知る必要もあります。
例えば、電話という言葉を一つ取っても、現代なら「スマホ」で通じます。
一昔前なら「黒電話」という呼び方もありました。
TVも、一昔前なら「カラーテレビ」と言ってました。
現代なら「4K」と言えば、通じます。
別の例を言うならば、中学生や高校生ぐらいの年齢層をターゲットにしているのに、車のドライブ中に起こったエピソードなどを詞しても、共感しづらいと言う事です。
気をつけなればいけないのは、著作権に触れるものや、商品名は使ってはいけない場合が多いので、事前に調べるか許可が必要になる場合があります。
心配な人は、歌詞はだれが聞いてもわかるレベルの、抽象的概念で表現するようにしましょう。
テーマが決まったら・・・
おすすめのテーマは「恋愛(ラブソング)」です。
恋愛は誰でも経験します。
しかも、出会いから別れまで、いろんな物語があります。
とはいえ、自由にテーマを絞ってみてください。
テーマが決まっても、まだ詞を書き始めないで下さい。
よく失敗する例は、1行目からいきなり詞を書き始めることです。
なぜ1行目から書き始めると失敗するのかというと、最後まで書ききれないことがあるからです。
詩(ポエム)のようになってしまう方が多いです。
最初は詞の全体図(設計図)をつくります。
1コーラス目はこんな内容で、2コーラス目は違う場面を描くなど、下準備をしてから書き始めます。
頭の中には、「テーマ」と「誰に聞いてほしい」か常に置いておいて下さい。
少し話が脱線しますが、もし、プロミュージシャンを目指していて、途中でプロミュージシャンを諦めたとします。
自分の商品の「テーマ」と「誰に手にしてほしいか?」という意識が常にあれば、仮にビジネスの世界へ行っても役に立ちます。
成功する人は何をやっても成功します。
音楽活動をするということは、自分で看板を出して、商売をしているのと同じです。
例えばバンドで、1年2年くらい活動してすぐに解散するのは、如何なものでしょう?
音楽活動をして、お客さんからチケット代を頂いたり、音源を販売するのなら経営者と同じです。
すぐに看板をしまってしまうような人を誰が信用できますか?
最低10年はどっしりと構えて、10年後の未来を見ながら、今やるべきことを行って下さい。
長期的戦略は必要です。
次の記事で、シナリオの書き方を解説します。
シナリオを書くと、もう少しイメージが固まると思います。
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