曲の印象がガラッと変わってしまうのが、ギターとキーボードのアレンジです。
上物(うわもの)のギターとキーボードは、一緒にアレンジするのがコツです。
なぜ、一緒にアレンジするのか解説します。
アレンジの考え方
ツインギターと言っても、最近のバンドはギターが一人なので、ピンと来ない方もいると思います。
ギターサウンドがメインのロックやメタル系のバンドには2人ギターがいることが多いです。
最近は同期といって、あらかじめ録音や打ち込みをして置いた、サウンドトラックを流しながら演奏するバンドも多く見受けられます。
ドラマーはクリックを聞きながら叩くので、ドラマーのレベルが問われます。
本題に入りますが、バンドメンバーに、もう一人のキーボードやギターがいなくても、キーボードありき、もしくは、ツインギターでアレンジを考えた方が、レベルも上がっていきますし、アレンジの幅が広がっていきます。
楽曲の良し悪しはアレンジで決まってしまいます。
そこでケチってしまったらもったいないです。
ギターとキーボードのアレンジの方法
ツインギターの話になりますが、もしメンバーにギターが2人いるなら、一人はバッキング、一人はギターシンセのように、役割を分けたほうが上手く行きます。
もしくは、バッキング担当とアルペジオ担当など分けます。
ギターのアレンジの基本
主に、「空間系」や「歪み系」の2つ音色から、「リフ(バッキング&カッティング)」か「アルペジオ」に分かれます。
バッキングとカッティングの違いは、私の中では、4弦5弦6弦を使うのがバッキングで、1弦2弦3弦をよく使うのがカッティング、と言い分けてます。
キーボードのアレンジの基本とよく使う音色
「ピアノ」
「ストリングス系」
「ブラス系」
「木管系」
「リード系」
「オルガン類」
「エレピ類」
「PAD系」などの音色をよく使います。
ソフトシンセには1000色近い音源も入っていることもあり、「これだっ!」って音色を探すのは結構大変です。
アレンジの勉強の仕方は、やはり、バンドスコアをたくさん見て、どういうアレンジになっているか、知識を増やしていきましょう。
アレンジの勉強の仕方のヒントを言えば、バンドスコアからリズムパターンだけ真似します。
使う音は適当に当てはめても、違和感無く聞こえます。
例えば、ロックバンドで、歌のメロディーが「ミミミーミミーレドレド」ぐらいに上がり下がりがない時は、ギターのリフのバッキングにメロディー感を出します。
歌メロもメロディアスで、ギターのバッキングもメロディアスにアレンジするには、オーケストラをアレンジするような音の配列の勉強が必要になります。
シンプルに解説すれば、音がぶつかって気持ち悪くなければ大丈夫です。
AメロBメロは、ギターとキーボードを足して「1」になるアレンジをしましょう。
ギターとキーボードで、違うリズムを強調してしまうと、曲がごちゃごちゃします。
どちらかがバッキングなら、もう一方は、アルペジオや音を伸ばしたりとすると、レンジの幅が広がります。
少し難しくなりますが、掛け合いのようなアレンジもありです。
合いの手を入れる感じです。コール&レスポンスと言ってもいいかも知れません。
そして、サビは2つのパートを足して「1.5」ぐらいになるように派手にしましょう。
曲によっては、AメロBメロが「1.5」で、サビが「1」ぐらいにして大人し目のアレンジにするのもありです。
何が言いたいかというと、メリハリを付けましょう、ということです。
たまに、ライブハウスでアマチュアのバンドの曲を聞くと、どこからサビが始まったのか、わからない曲を耳にします。
イントロ、間奏、アウトロの作り方
AメロBメロサビのアレンジが出来上がってから、イントロや間奏やアウトロのアレンジに取り掛かりましょう。
イントロから作ると大抵迷子になって、次の展開をどうしようか迷ってるうちに曲をボツにしてしまいます。
よくあるのは、Aメロのアレンジをモチーフにして、ドラムから始まったり、ギターから始めて、ちょっとずつ盛り上げて行く方向です。
サビのメロディーをモチーフにして、イントロっぽくアレンジするのもありです。
自分の好きな曲はどうなっているのか参考にすると、答えが見えてきます。
イントロは、Aメロまでどうもって行くかだけを考えるのが、悩まなくて済むと思います。
間奏も同様です。
次の歌があるところまで、どう繋げるかだけ考えましょう。
アウトロは、イントロをアウトロっぽくアレンジしたり、サビのコード進行でメロディーを終りっぽく変えたりと、いろいろ試してみて下さい。
次は歌詞の付け方を解説します。
歌詞の内容によって、BGMのようなアレンジ方法もありです。
例えば、Aメロは森の中を歩いているようなアレンジ、サビは感情が高ぶっている時のようなアレンジなどです。
映画やドラマのBGMが参考になると思います。
ここまで、行っている作業は、絵画で言えば、色を塗る前の「下書き」のようなものです。
歌詞を付けた時に、アレンジを修正して、そのあと歌詞を修正しての繰り返しで、曲の完成度を高めていきます。
絵を描くときに、角から色を塗って一発で完成させることは難しいです。
とりあえずの雰囲気が出せたら、歌詞を付ける作業に移りましょう。
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