作詞をするに当たって重要となるのが、詞を書く順番です。
ゴール設定と同じように、作詞もゴールから作ります。
この記事は、AメロBメロサビの当てはめ方のヒントになります。
サビから作る作詞の順番
作詞で一番伝えたいことが詰まっているのはどこでしょう?
それは「サビ」ですよね?
作詞に慣れてない人や知識が無い人は、1行目から完璧に書こうとしてしまいます。
その1行目から書いた言葉に縛られて、作詞に行き詰るのが定番の上手く行かない方法です。
絵を描く時、下絵を描いて、徐々に輪郭をはっきりさせて、色を付けて行くのと同じように、最初はぼやっと下書きをして、完成に持って行きます。
漫画も、人の顔を書く時に、丸と十字線で、目の位置や表情や顔の角度を決めたりしているのを観た事がある人もいると思います。
作詞も抽象度を上げれば、同じことです。
漫画も絵も人物像なら、顔から書くのが一般的だと思います。
顔(サビ)から書いて、背景(Aメロ)を書きます。
サビの書き方
絵で言えば、顔である、サビの書き方です。
サビにはどんな言葉を持って来ればよいのか、もうわかりますよね?
絵で顔を書く時に重要なのは、表情です。
悲しい表情なのか?嬉しそうな表情なのか?
その表情を決めるのが、『感情』です。
サビには感情面を持ってくると、サビらしくなります。
ただ、「嬉しい」や「悲しい」だけでは詞にならないので、「どのくらい嬉しいのか?」「どのくらい悲しいのか?」という「振り幅」を足します。
目に入れても痛くないほど かわいい赤ちゃん
という表現を聞いたことがあると思いますが、普通、目に触れると痛いです。
赤ちゃんが愛しいだけでは伝わり切れないので、溢れんばかりの感情表現として、「目に入れても痛くない」という言葉を足します。
他には、
『例えこの身が朽ち果てようとも 君を守り続ける』
みたいな愛情表現も詞にあると思います。
サビには、「どのくらい+感情」という言葉がサビらしくなります。
自分の好きな歌詞を意識して読んで見ると、「どのくらい+感情」が浮き彫りに見えてきます。(もちろんこのパターンでない歌詞もたくさんあります。)
ことわざや慣用句を勉強すると、「どのくらい」の表現力がつきます。
Aメロの書き方
顔であるサビが書けたら、次は背景であるAメロを書きます。
ここが作詞の面白いところだと思いますが、時間軸も表現できます。
写真は一瞬を切り取った物が多いですが、作詞は、30分のアニメや1柵の小説と同じぐらいに、1曲で表現できます。
絵画でも、誕生から終りまでを壁一面に書かれた物もあります。
Aメロの背景は、「場所」「季節」「状況」などを書くと、サビの感情面に持って行き易いです。
例えば、「Aさんが怒ってるよ」といきなり言われても、Bさんは「なんで?」って聞き返すと思います。
Aさんが怒っている状況や背景が知りたい訳です。
詞を書く時はゴール設定と同じで、ゴールから逆算して書きます。
曲によってはサビから始まる曲もあります。
サビはネタなので、ネタバレをしてから、状況を説明する形になります。
普段の会話と同じですね。
話が上手な人は、最後に落ち(ネタバレ)を持っていきます。
センスの問題なので、どこにサビを持っていくのかは好みでよいと思います。
Bメロの作り方
Bメロがない曲もありますが、Bメロについても解説します。
Bメロのポディションが一番自由です。
Aメロの背景の続きを持って来ても良いですし、全然違うことも良いです。
よく、格言のようなものを持ってくる人もいます。
心の中の葛藤や回想シーン・エピソードなどもありますね。
作詞のまとめ
順番は、サビ→Aメロ→Bメロが作りやすいです。
例えば、「学生の告白」が曲のテーマだとします。
テーマとシナリオとストーリーの作り方は過去の記事にあります。
Aメロ
放課後 薄暗い教室の中
ずっと友達だった君を呼び出した
Bメロ
かくれんぼして遊んだあの頃
誰よりも最初に君を見つけた
サビ
顔から火が吹くほどの上昇気流
伝えた言葉にうなづく君
などと、背景→回想→感情の順で書くとわかりやすいです。
全部書かなくても、2人の関係性や状況がイメージできたと思います。
1曲完成させるためには、2コーラスは必要になります。
1コーラス目は男性目線、2コーラス目は女性目線など、バリエーションがあると、行き詰ることなく書き上げることができます。
作詞のレベルを上げるには、プロが書いた詞をたくさん分析して、引き出し(成功事例)を増やす事です。
次の記事は言葉のボキャブラリー(語彙)を増やす方法です。
自分らしい言葉や表現が見つかります。
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