「人間がなぜ瞑想するかわかりますか?」
「人間は瞑想的ではないから瞑想するんです」
YOGAの成瀬雅春と武道家の内田樹さんの対談の著「身体で考える」からの引用です。
気功師が、日常そのものが気功に見えてしまうと、気功というものが曖昧でよくわからなくなるように、瞑想も調べて行くと、何が瞑想なのかよくわからなくなります。
そこで、瞑想入門の作法と効果が実感して、わかるような講座を開きます。
ほとんどの人は、じっとしていられることはありません。
自宅にいれば、TVを見たり、スマホをいじったり、パソコンを操作していたりします。
電車に乗っても、ずっとスマホをいじり、隙間時間を埋めようとする人が多いです。
音楽で例えると、隙間時間は休符です。
休符のない音楽は、息が詰まるようで長時間聞いていると、しんどくなります。
隙間時間を埋めることが問題なのではなく、役にならないことや身にならないことで、時間を埋めてしまうことが問題です。
アルバムにしても、曲間があり、メリハリがあるので、楽しく聞いていられます。
瞑想というと、静かに目を閉じていればよいと、思いますが、実際は脳をフル回転させて、回っている時の独楽のようにじっとしています。
なぜ、瞑想を薦めるかというと、一つは、頭の中の雑音を消すためです。
「あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ」と頭の中の声がずっと鳴り響いている状態は、しんどいですし、疲れます。
どうやって、頭の中の雑音を消すのかというと、意識を集中させることによって、勝手に消えて行きます。
作業中や仕事中に、意識を集中させて、瞑想状態になれる人もいます。
ところが家に帰ると、暇すぎて、時間を持て余し、何をしていいかわからず、充実した1日を過ごせずに、ストレスを溜めて行きます。
なぜ、ストレスが溜まっていくのかというと、外や職場で「あんなことを言われた」「バカにされた」「最悪な客が来た」など、自宅でも、ずっと引きずって頭の中で繰り返しているからです。
逆もあります。
仕事場に、プライベートを持ち込んでしまうことです。
それを一度リセットさせるにも、瞑想は効果的です。
記憶は失敗のコレクションなので、嫌なことや失敗など繰り返したくないことを、頭の中で繰り返して記憶していきす。
繰り返したくないことを、「頭の中で繰り返す」ということを、脳はずっとやっています。
それと、瞑想で姿勢を整えることは重要になってきます。
他の動物を見れば、わかりますが、2足で立つというのは、とても高度な状態です。
2足で歩くロボットの開発に何十年もかかっているように、莫大な計算をしています、
地球の重力を感じながら、それを計算し、無意識でバランスを取って、姿勢を保っています。
姿勢をよくするのは、その計算処理を少しでも軽減するためです。
そして、繰り返される頭の中の雑音も消したいのです。
この状態は、パソコンで例えると、常にメモリ不足状態にいます。
マルチタスク過ぎて、情報処理が不十分になり、ちゃんと考えたいことが、適当になってしまうのが、もったいないです。
自宅で、判断が鈍り、ネット通販で余計なものを買ってしまうのも、このためです。
瞑想は、開き過ぎたタスクを消す作業から入ります。
稽古事や、学校で授業が始まる前に、「黙想」から入った経験もある人もいると思います。
瞑想と黙想の違いは、ゴールの違いです。
あとは、余計な情報がこびりついています。
人前で落ち着きたいときに、目を瞑っていたら、何をしているの?と聞かれる場合もあります。
その時に、瞑想というと、宗教?スピリチュアル?となる場合もあるので、黙想していると答えれば、良いと思います。
姿勢をよくするのには、いろんな方法がありますが、ある場所を上げると、簡単に姿勢が伸びます。
そんな秘密を知りたい方は、是非、講座に足を運んでください。
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