一見何の関係性もない様に思える、ギターの速弾きと本の速読。
脳の状態を考えると、同じことの様に思えます。
今回はギターの速弾きのコツを解説します。
ギターの速弾きとは
まずは漢字から注目してみましょう。
速弾きの「速」という漢字です。
「はやい」という言葉には2つの漢字があります。
「速い」と「早い」の違いですね。
英語にすると、「fast」と「early」の違いになります。
言葉の意味をしっかりと捉えておかないと、機能するものも機能しません。
気功とは「言葉を意識すること」です。
言葉の裏に走っているアルゴリズムを読み取ります。
まずは「速い」はスピードに関する言葉に使われます。
「人が歩いて進むより、自転車で進んだ方が速い。」などと使います。
次に「早い」は時間に関する表現に使います。
「歩いて来た友人より、自転車で来たわたしの方が到着時間が早い。」などと使います。
時間を短くするのが「速」で、時刻より前に来るのが「早」です。
つまり、短い時間でたくさんの音符を弾くことが、「速弾き」で、リズムが走ってしまうのが、「早弾き」です。
実際には、ここで言う「早弾き」なんて言葉の使い方はしません。
「リズムが走ってるよ。」と言います。
なんでこんな面倒くさそうな説明をするかというと、「AI」(人工知能)にプログラミングするようにと、「外国人」に日本語を教えるように解説してます。
そうすると、IQも上がりますし、抽象度も上がります。
ギターの速弾きの練習方法
このブログの速読の記事をお読みの方ならわかると思いますが、速弾きのコツは徐々にスピードを上げていくことです。
脳のクロックサイクル(情報処理速度)を上げていくだけです。
通常はテンポ60から始めましょう。
難しいフレーズは、テンポを40くらいから始めてもよいでしょう。
完璧に弾けるようになったら、テンポを「2」ずつ上げていきます。
完璧に弾けるとは、16分音符のフレーズなら、メトロノームも16分で設定して、クリックと自分の弾いている音が完璧にシンクロするまでです。
この練習をしておくと、レコーディングにも強くなります。
テンポをゆっくりから始めると、バラードのなどゆっくりな曲を弾くときも、すぐに対応できるようになります。
練習曲のオリジナルテンポだけを練習していると、いろんなテンポに対応出来ません。
いろんなテンポで練習しておけば、すぐにそのテンポに乗ることができます。
つまり、「1度で2度おいしい」練習方法です。
ミュージシャンは、「テンポいくつ」と言えば、大体のテンポをメトロノームなしでカウント(テンポ)を出せます。
テンポ108なら「テンポ108を練習している」と意識づけをするのと、曲のオリジナルのテンポを覚えておくことです。
「テンポ80くらいでお願い」と言われたら、自分の知っているテンポが80の曲を頭の中で取り出します。
そして、その曲からテンポを取り出す、という段階を踏みます。
テンポとは、テンポ60なら、1分間に4分音符が60回入ります。ということです。
テンポ60かテンポ120の曲を覚えておけば、1秒を数えるのは簡単です。
メトロノームを使わない練習は、練習前の準備運動ぐらいにしかなりません。
ボーカルなら、チューナーを使って練習しましょう。
スマホをお持ちなら、メトロノームもチューナーもアプリであります。
ボクサーは、音楽を流しながら練習してますが、音楽とリンクして、1ラウンド3分を身体に覚えさせます。
まさに気功ですね。
アンカーとトリガーの関係です。
ボクサーのガッツ石松さんは、TVの企画で時計を見ずに1分間を当てるクイズで、シャドーボクシングをしながら秒数を数えてました。
しかし、結果は「97秒」で、ガッツ石松さんは「あと3秒足りなかったか。」とボソッと、つぶやきました。笑
とは言うものの、ほとんどの人は、このように言葉の意味を正しく捉えられていません。
「1分は60秒」と簡単に答えられるとは思いますが、「気功の定義は?」と聞かれたら、なんと答えますか?
ほとんどの人は「超能力でしょ?」「胡散臭い」と答えると思います。
認知科学に基づいた気功を学んでいる人から見れば、「くすっ」となる答えです。
気功の定義は「共感覚による内部表現の書き換え」です。
我々は普段(自分も含めて)、なんとなくぼんやりと言葉を使っています。
日本に来ている外国人の知り合いができると、日本語をどう説明をすれば伝わるのか、脳をフル回転できるので、言葉が意識に上がりやすいとおもいます。
速弾きと速読の関係
速弾きは、頭の中で、速く音楽を再生できなければ、速く弾けるようになりません。
速読も、同じで、速く言葉を音読できなければ、速く本は読めません。
音楽は「口ずさめないフレーズは弾けない」とよく言われます。
速読で「飛ばし読み」は意味がないのと同じですね。
ギターの速弾きに関してもう一つアドバイスをするとしたら、機械のように無駄なく指を動かすことです。
右利きなら、左手のそれぞれの4本の指が、弦より5mm以上上がらないように、スマートに動かします。
これは意識して訓練するしか方法はありません。
指をバタバタさせたり、手首もくねくね上下に動くのは、無駄な動きです。
小指は力が弱いので訓練が一番難しいと思いますが、続ければ結果は出ます。
とはいえ、リズムが合うのなら、指によって、弦に対して毎回同じ高さとスピードなら問題ありません。
エレキギターの場合はアンプを通さないと、大きい音を出そうと無駄に力の入ったピッキングで練習しようとしてしまい、無駄な筋力が必要になってしまいます。
右利きの人が、右手でピッキングするのは、ピッキングの加減の方が難しいからです。
本番同様に、練習の時もアンプを通して練習しましょう。
音漏れなどの騒音が問題なら、ヘッドフォンをつけて練習することをおすすめします。
自宅で練習をするのなら、ヘッドフォンは密閉式よりオープン型の方が、音圧による耳の負担が減るので、オープン型をおすすめします。
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