1日どのくらい練習すれば楽器の上達が見込めるかはよくある質問です。
小説家の村上春樹の「職業としての小説家」の本を参考に解説します。
止められてもやってしまうのが…
楽器の練習は1日どのくらいすれば良いですか?という質問に対して、「ほんとうに音楽好きなの?」というのが本音です。
子供にTVゲームやモバイルゲームを渡したら、親に「1日何時間までゲームしていい?」と質問が来るのとは、正反対です。
ほんとうにやりたかったら、止められても続けてしまうものです。
では、逆に考えて見ましょう。
子供がもうやりたくないと嘆くゲームは、どんなゲームでしょう?
それは、いわゆる「クソゲー」ですね。
面白くないし、つまらないゲームなら、やるのが億劫になります。
ギターやピアノや歌などの練習に例えると、つまらない練習をしているから練習が億劫になります。
練習方法がわからなければ、先生をつけるのが手っ取り早いです。
「やる気スイッチ」と呼ばれているものは、矛盾しているように聞こえるかも知れませんが、やり始めたらスイッチが入るようになります。
「Just do it」です。
すぐに行動するだけです。
行動が先で思考が後です。
気付いたら始めていたというのが、長く続く秘訣です。
いちいち、はじめる理由を考えて、重い腰を上げるより、身体を動かすとやる気スイッチが入ります。
何をやろうか迷ってしまう人は、準備運動のようなものの、基礎練習を毎回取り入れると良いです。
例えば、12スケールのドレミの練習から始めたり、4分音符8分音符16分音符3連符のクリック練習を始めるなどの身体を先に動かしてしまいます。
ちょっとした筋トレやラジオ体操などの、軽い運動も効果的です。
一時期「ルーティン」という言葉が流行りましたが、練習を始めるまでの準備運動をルーティン化します。
これが、個人ではなく、団体なら「人の目」もあるので、そんなに難しくないでしょう。
個人だと、誰に注意されるわけでもなく、モチベーションと呼ばれる「動機」というかきっかけが必要です。
団体だと、時間通りに事が運ぶように誰かが管理しています。
つまり、個人でも自分を管理することが重要となります。
無人島に一人で暮らしている人のドキュメント映像を見たことがありますが、一人だからといって決して「ぐうたらな生活」ではなく、時間通りにきっちりの生活を送ってました。
無人島なので、もちろんコンビニやスーパーなどはなく、時間通りに行動しなければ、食事の準備などいつになっても始められません。
無人島に必要なものは、「時計」「ライター」「ナイフ」でしょうか。
プロ(職業)としての音楽家
音楽の仕事というと、演奏家(スタジオミュージシャン)、作曲家、作詞家、アレンジャー、採譜家、プロデュース、レッスンプロ、イベンター(企画)、レコーディングエンジニア、などたくさんあります。
今回は、アーティストとしての職業に焦点を当てます。
参考になる本はこちらです。
ミュージシャンとアーティストの違いは、個人的にはミュージシャンは演奏家、アーティストは作詞や作曲をする職業と分けてます。
作家という視点では、小説家も作曲家も作詞家も何かを創造するという意味では同じです。
詳しいことは村上さんの本に書いてありますが、一日のルーティンが決まっています。
なぜ、ルーティン化がよいのかというと、いちいち余計なことを考えずに済むからです。
何を始めようかと考えるだけで、意思のリソース力が失われます。
一日の中で一番集中が出来る、いわゆる「ゴールデンタイム」に小説を書く時間に当ててます。
その時間は午前中の1日3時間ほどです。
残り時間は、雑用をしたり、他人の作品に触れたり、リラックスしたりと、普通の生活をしています。
職業として音楽活動をするのではあれば、毎日創作活動をするのは当たり前だと思いますが、一日に20時間仕事して燃え尽きてしまっては終りです。
そのためには、「体力」と「継続力」と「集中力」が必要です。
「才能」はそんなに重要ではありません。
才能があると、作業が簡単すぎて飽きてしまう人の方が多いです。
それと、誰にも理解されないというジレンマもありますね。
「どうやったら、上手く行くかな?」いろんな方法を試行錯誤しながら、ちょっとずつ成長を感じられる方が楽しいと思います。
本にも書いてありますが、出来上がった作品は一度寝かします。
一度忘れてから、もう一度作品と向き合うと、違和感を感じられてます。
そうやってちょっとずづ修正を繰り返して、完成度を高めていく方法も書いてあります。
まとめ
まとめると、練習時間や創作時間は、生活の一部に入れましょう。
準備運動して、身体が暖まるまでは、練習内容をルーティン化しておくと、すんなりやりたいことができるようになります。
創作時間中に書くことが無くても、椅子に座ってじっと意識を集中しましょう。
ある作家さんは、アイディアが浮かぶまでひたすら自分の名前を書いていたと言います。
やると決めたら、やり続けるしか上達の道はありません。
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