なぜ、ラジオ体操をしても全身運動にはならないのか?ということを解説します。
ラジオ体操をよく観察すると、ある部分をほとんど動かすことがありません。
答えを先に言ってしまうと、胸椎・肋骨を動かす動きがほとんどないです。
実際にご覧ください。
胸椎が動かせるようになると、スコトーマが外れ、身体の動きが見えるようになりますが、ラジオ体操は異様な体操です。
体幹を動かすことなく、手足をよく動かす運動になっています。
サッカーで、ブラジル体操をやるチームもありますが、ブラジル体操も体幹を動かす動作は少ないです。
ラジオ体操が身体に染みついてしまうと、体幹を動かない動作が当たり前になってしまいます。
このあたりが脳科学っぽくなります。
運動神経の指令をプログラミングとしてとらえると、身体を動かすたびに、体幹を動かさないプログラムが作動します。
体幹を動かさないのが通常となってしまうと、何をするのにも、指先の末端だけを動かしてなんでもするようになってしまいます。
ちなみに、敬礼や行進も体幹を動かさずに運動します。
体幹トレーニングは、腹筋群などの体幹を固めるトレーニングが多いのですが、重要なのは、どんな体勢でも、バランスを崩さず倒れないということです。
体幹は柔らかく使えた方が、バランス感覚が良いと言えます。
ラジオ体操を効果的にしたいのであれば、体幹や胸椎を意識して動かしながらやることで、全身運動になります。
「心躍る」という言葉がありますが、心を躍らせるには、体幹を動かすことでも心を躍らせられます。
というか、心が躍っている時は、勝手に体幹が動いています。
その体幹や胸骨の動かし方は、フィジカル気功の講座を受講すると紐解けると思います。
フィジカル気功は、普段全く動かさない場所を動すので、今まで筋肉痛なったことのない場所や背中などが筋肉痛になるので面白いと思います。
全く身体が使えていなかったことに気付けます。
では、なぜラジオ体操は効果がなのかというと、OCK(オープンキネティックチェーン)とCKC(クローズキネティックチェーン)の話になります。
OKCとCKCの違いなどの詳しい解説は、こちらの記事「なぜジムトレーニングで怪我をするのか?OKCとCKCの違い」をお読みください。
ここでざっくりと簡単に解説をすると、ラジオ体操は自然な動きではないということです。
身体の連動運動を止めながら、ラジオ体操をしています。
その体幹を止めながらの動作が癖づくと、使えない身体が仕上がります。
一方、ダンスは体幹を動かすのか?というと、ダンスの種類によります。
ダンスと聞いて、エアロビクスを想像する方もいるかも知れませんが、エアロビクスもよく観察してみると、体幹をほとんど動かさない動作が多いです。
韓国ダンスグループのダンスは、体幹をものすごく動かしています。
日本のアイドルグループはあまり、体幹を動かさないダンスが多いです。
余談ですが、胸椎が動いていそうな、オードリーの春日さんのカスカスダンスは、胸椎がほとんど動いていません。
よく見ると、股関節の運動になっています。
公式なYouTubeの動画がほとんどないので、こちらをご覧ください。
左側の女性だけが胸椎が動いているのも、面白い光景だと思います。
体幹が動き出すと、体幹を止めて身体を動かすことが逆にできなくなってきます。
身体の中心をどこととらえると良いのかは、やりたい動作によりますが、胸骨を身体の中心として動かすのが、一般化しやすいと思います。
ウルトラマンで言う、カラータイマーがついている位置です。
胸骨のすぐ下に、みぞおちがあり、みぞおち奥の背骨から腸腰筋が始まります。
腸腰筋は下肢を操作する筋肉として重要です。
上肢は、鎖骨から始まりますが、筋肉で観ると、大胸筋は腕を操作するために使う筋肉です。
なので、胸骨を中心として、身体を操作することから始めても、良いと思います。
フィジカル気功で動きの根本から書き換えましょう!
体幹が動き出します。
気功師の身体開発として、フィジカル気功はかなり面白いです。
結界・浄化・封入も体幹を使うことによって、結果が変わって来ます。
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